暗号資産って危ないの?
どのようなリスクがあるのか話しますね
・暗号資産のリスクに不安のある人
・暗号資産のリスクについて知りたい人
・暗号資産のリスクが気になる人
・暗号資産のリスクがわかる
・暗号資産を安全に運用する方法がわかる
・安心して暗号資産の運用が出来るようになる
暗号資産を扱っていく上で不安がありませんか?
「暗号資産は危ない」「暗号資産は乗っ取られる」「暗号資産は本当に安全なの?」といった声が聞こえてきます。
インターネットや書店などでよく目にするようになった暗号資産。暗号資産は新たな投資対象として、このように多くの注目を集めています。その一方で、その高いリターンの裏には多くのリスクが潜んでいます。
本記事では、暗号資産に関連する主要なリスクを詳しく解説し、投資家としてどのようにこれらのリスクを理解し、対処するかについて説明します。
暗号資産のリスクは大きく分けて4つ
暗号資産のリスクは主に4つあります。
・市場リスク
・技術リスク
・多数決リスク
・法的リスク
このリスクをしっかりと知っておくことで暗号資産の資産運用がより安全、安心して行うことが出来ます。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
暗号資産の市場リスク
暗号資産は「新しいお金」です。そして多くの人は暗号資産を「投資目的」として扱っています。
当ブログでも暗号資産の長期・分散投資を行うことを目的にしています。そのため、この「市場リスク」が一番大きなリスクとなってしまいます。市場リスクには主に3つの要素があります。
それぞれについて触れていきます。
価格変動リスク
この価格変動によるリスクが一番わかりやすいリスクになると思います。
暗号資産の価格は非常に変動しやすく、一日のうちに大きく上下することがあります。この「大きく変動すること」を投資用語で「ボラティリティ」と呼びます。
昨日までは価格が低かったのに今日はとても高い価格になってしまった。またはその逆で一気に価格が下がってしまった…という経験は投資家であればよくある事です。
特に暗号資産は金融商品の中でもこのボラティリティがとても大きく動く投資対象の一つです。このボラティリティによって高いリターン(利益)をもたらす可能性があります。一方で、大きなマイナス(損失)を招いてしまう場合もあります。
この「価格変動リスク」があることを忘れてはいけません。注意して運用しましょう。
流動性リスク
暗号資産の市場は法定通貨市場(円やドル)や株式市場に比べて規模の小さな市場になります。
ビットコインは暗号資産で一番大きな取引通貨ですが、他の暗号資産(いわゆるアルトコイン)は取引量が少なく、流動性が低い場合があります。
流動性が低いことにより、必要なときに資産を現金化できないリスクが存在します。このリスクを「流動性リスク」と呼びます。急激な市場変動が起きやすくなっているため、購入・売却が困難になってしまう場合があります。
取引時に「流動性が低い」ことを意識するようにしましょう。
市場操作リスク
流動性のリスク解説にも触れていますが暗号資産の市場規模は比較的小さな市場になります。
規模が小さいため参加者が少なく、更に大きな金額の取り扱いに慣れていない面があります。そのため、市場操作や不正行為が発生するリスクがあります。
市場を操作しやすい事から大口の投資家、または取引業者による価格操作が行われてしまう場合があります。一般の投資家である我々にとって、市場が操作されてしまうことで不利な状況が生まれてしまいます。
「お金を持っている人が強い」が如実に反映されてしまうリスク、それが「市場操作リスク」です。このようなリスクがある、と覚えておきましょう。
暗号資産の技術リスク
暗号資産は主にインターネット上で取引されています。そのためどうしても「ハッキング」などのリスクが付いて回ります。
このインターネットに共通するリスクについて見ていきます。
セキュリティ面のリスク
暗号資産はデジタル技術に依存しています。ブロックチェーン技術を利用した電子システムを基盤としています。
そのためハッキング、更にサイバー攻撃といった対象になりやすいのです。つまりセキュリティ面でのリスクがあるのです。
暗号資産交換業者(取引所)はこの「セキュリティ面のリスク」を最優先で強化しています。特に日本の取引所では厳しい審査に合格しなければ暗号資産取引所として運営することが出来ません。
特定されにくいパスワードにする、2段階認証を導入するなどご自身で出来るセキュリティ対策をしっかりと行いましょう。
スマートコントラクトの脆弱性リスク
一部の暗号資産ではスマートコントラクトを利用しています。
スマートコントラクトとは自動で契約を実行するプログラムのことです。そのコード情報に脆弱性がある場合、不正利用されるリスクがあるのです。
これは暗号資産の開発者や運営団体のリスクになるため防ぎようがありません。
防止策として「規模の小さな暗号資産(ミーム銘柄や草コインなど)は取り扱わない」「取り扱う場合は金額を少なくする」「信頼性のある銘柄なのかきちんと吟味する」といった方法で対策しましょう。
技術的進化のリスク
暗号資産の技術は急速に進化しています。日々、数多くのコインが開発されています。またコインのアップデートを行うことで、より特徴的なコインになるよう進化している暗号資産もあります。
しかしこのような新しい技術を導入することで生じるリスクがあります。新しいプロトコルやアップデートが既存のシステムに不具合を引き起こす場合があるのです。
このリスクも防ぎようがありません。開発者や運営団体でしっかりと対策してもらわないとなりません。
このリスクも「信頼性のある銘柄なのか」チェックすることで防いでいきましょう。
暗号資産の多数決リスク
暗号資産は世界中の参加者で運営されいる「分散型ネットワーク」で動いています。
分散された参加者が取引を検証したり、承認したりしてデータベースに記録しています。
何か問題があった場合の意思決定は「多数決」による承認で決定されます。多数決で決まる、ということは半分以上の人が作為的に不利益な内容を許可されてしまうとそれが反映されてしまうのです。
このリスクを「多数決リスク」と言います。ハッキングなどのいたずらによって不利な内容で取引が行われてしまう危険性があるのです。
時価総額の大きな暗号資産であれば、このリスクは滅多に起きることはないでしょう。ただ暗号資産は数多くの銘柄があります。時価総額が小さ過ぎるコインの危険性を理解しておきましょう。
暗号資産の法的リスク
暗号資産の歴史は浅いです。新しく出来た電子通貨であるため当然ではあるのですが、歴史が浅いために法整備が追い付いていない所があります。
この法整備の改善にまだまだ余地がある点を「リスク」として捉えます。
この「法的リスク」について見ていきます。
規制変動のリスク
暗号資産は世界中に広がっています。世界中の人達が利用している暗号資産は国際的な法律が必要となるのです。
国際的な法律というのはそれぞれの国で「暗号資産をどのように扱っていくか決める」ということです。各国の規制当局は暗号資産に対する規制を強化しています。
しかしながら、その方針が頻繁に変わってしまうことがあるのです。暗号資産の存在について考え方が変わってしまう度に規制内容が変わっていきます。
この規制の変動によって市場が大きく影響を受けることがあります。大きく取り扱う国では需要が増して価格が上がります。しかし暗号資産の価値を低く見る場合だと価格が下がってしまいます。特に法定通貨が比較的安定していない国にとってはこの規制リスクが大きく動いてしまいます。
国の話でしょ…と思うかもしれませんが、投資家にとってこのリスクは予測困難です。規制一つで価値が変わってしまうリスクはとても大きいです。
法的保護の欠如によるリスク
規則が変わりやすいということは「保護されない場合がある」と思っていないといけません。
これも法整備が整っていないことによるリスクで、トラブルが発生した場合の法的保護が不十分なのです。
特に詐欺や取引所の倒産などの問題が発生した場合、資産を取り戻すことが困難になります。簡単に言うと「法律で守られていない」のです。
例えば最近のニュースで、突然中国が暗号資産の取引を禁止してしまった件があります。想定することが難しいリスクですが、法律に不安定である面があると知っておきましょう。
暗号資産のリスクを軽減する方法
暗号資産のリスクについて見てきました。
ではこのようなリスクを軽減する方法はどのようなものがあるのでしょうか。
一番は「自分で出来る対策をしっかりとする」です。
自分で出来るリスク軽減対策
・パスワードの管理を徹底する
・2段階認証を行う設定をする
・「価格が変動しやすい」と事前に理解しておく
・「流動性の低い銘柄は現金化に時間が掛かる」と覚えておく
・規制が整っていない面があることを知っておく
リスク軽減とは裏を返すと「どのようなリスクがあるのか」知っているだけでも効果がある、ということです。
当ブログで主張している「長期分散投資」の方法もリスク軽減に繋がっています。長期で保有することで一時的な価格変動に左右されません。分散投資することで急なリスクが起きてもカバーできるようになっています。
リスクに怯えすぎず、かといって軽く見るのも止めましょう。適切な距離感でリスクと向き合っていきましょう。
まとめ
色々なリスクがあるのね
距離感が本当に大切です
暗号資産にはリスクがあります。ただしリスクがあるからと言って暗号資産を制限したり、投資をやめる必要はありません。
「リスクを知る事」が一番のリスク対策になります。より安全でより安心した投資が出来るように、きちんとリスクを忘れないで資産運用していきましょう!